名古屋は水害に強い街になったのか——9月8日の記録的大雨から学ぶ【関口威人の災害取材ノート】
千葉や北陸などで水害が相次ぐ中、9月8日に名古屋でも記録的大雨が降りました。幸い死者はありませんでしたが、家屋の浸水や車の水没で今も苦労されている方には、心よりお見舞い申し上げます。
官庁街からずぶ濡れで歩く
私自身もこの日午後、裁判取材(西区主婦殺害事件遺族の高羽悟さんによる民事訴訟の初弁論)の後、裁判所を出ると叩きつけるような雨が降っていて、これはヤバいかもと感じ始めました。

9月8日午後3時40分頃の名古屋・丸の内の官庁街の様子。道路を叩きつけるような雨が降り出していた=筆者撮影
傘にしがみつくようにして官庁街を歩き、市営地下鉄に乗って自宅の最寄り駅へ。そこから自宅へは歩いて10分ほどですが、ちょっと疲れたのもあって地下鉄出入り口そばのコンビニで菓子パンを買ってイートインコーナーで食べながら、外の様子とスマホの雨雲レーダーなどを見比べていました。
しかし、レーダーの真っ赤な雨雲は南西からどんどん押し寄せて来ます。やがて「ウァン、ウァン」とスマホが周りの人たちのものを含めて鳴り出し、「レベル4」の大雨危険警報の通知が表示されました。
このままではうちから近い一級河川の庄内川(しょうないがわ)もヤバいかも。ここで迷いましたが、今いるコンビニの交差点は冠水しやすい一方、うちはハザードマップで外水・内水も2階以上には来ないはずの場所の、マンションの2階にある。今のうちに帰宅した方が安全だろうと、ヤフーニュースのコメントを1本書いてから、コンビニを出て国道沿いを歩き出しました。それが午後4時15分頃のことでした。