永谷正樹の「俺の写真をパクるな!」その11・製麺会社との示談交渉は決裂、裁判へ? 常識が通用しない相手との戦いに挑む!

 フードカメラマン兼ライター(株式会社つむぐ代表)の筆者と “写真泥棒” との戦い。新章の幕開けです。
なごやメディア研究会 2025.04.19
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謝罪に訪れた社長の覚悟

 「スタッフブログ」での写真無断使用の件。

 3月15日(土)に社長が弊社へ訪れて謝罪してくれた。社長の仕事に対する真摯な姿勢や社員をわが子のように思う気持ちがわかり、十分に誠意が伝わった。

 話を聞くと、実は写真の無断使用は今回で2回目だったという。しかも、前回は大手芸能事務所のHPから所属タレントの画像を使用して、莫大な賠償金を支払ったとか。

 そんなこともあって、社長自らブログの内容に問題はないかチェックをしていたそうだが、ここ2年くらいは怠っていて、そんな矢先に社員の一人がやらかしてしまったのだった。

 「社会的な制裁を受けることも覚悟して伺いました。ナガヤさんが弊社の名前を挙げてネット上で非難されても仕方のないことだと思っています」と社長。こんなこと、なかなか言えることではない。

 いやいや、私としてはやらかしたことを素直に認めて、きちんと謝罪してもらえれば、相手に対しての怒りも鎮火するし、憎むことも恨むこともない。むしろ、社長とは写真の無断使用などというツマラナイことで出会いたくなかった。

 同時期に発覚した東京に本部がある業界団体もすぐに過ちを認めて謝罪してくれた。いや、本来はそれが当たり前なのだ。こちらからの連絡を無視し続けた挙げ句、裁判にまで発展するケースの方が稀なのだ。いったい、どういう神経をしているのだろう。

 最悪なのは、過ちを認めないこと。2021年12月に発覚した製麺会社がそれだ。郵便局の「ふるさと小包」のチラシと自社のECサイト、ふるさと納税サイトに私が撮影した味噌煮込みうどんの写真を無断で使用したのだ。しかも、「ふるさと小包」のチラシでは、写真をトリミングして使っている。これは著作者人格権の侵害となり、著作権侵害以上に重い罪となる。

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