「政策顧問の闇」が表に/「コメ騒動」をどう見る?/能登復興酒のお味は【なメール2025年6月号】
◎衝撃の包括外部監査結果
4月の連休中、私(関口)のもとに「県のホームページにこんなものが出ているよ」という情報が寄せられました。リンク先を開いてみると、愛知県の「包括外部監査」の報告書。その中身は、私が約2年半前に記事化した「政策顧問」と県とのいびつな関係や新体育館(IGアリーナ)をはじめとする県の入札事業の不透明さが厳しく指摘されているものでした。当時、さんざん県から嫌がらせや取材妨害を受けた私にとって、ようやくこの件が公に表に出たという感慨がありました。
260ページの文書を精読した私は、連休明けと同時に県や弁護士への取材に走り、ヤフーニュースとして以下のように記事配信しました。
爆発的に読まれたわけではありませんが、反響は多く、またいろいろな情報が集まっています。県議会やマスコミ関係者などとも意見交換をさせてもらっており、まだまだこの話は大きくなりそうな感触です。
名古屋市民オンブズマンは、私の記事も引用しながらこの問題をさらに深く分析、整理してくれました。全国市民オンブズマン連絡会議として全国の包括外部監査を評価する「通信簿」づくりも毎年行い、その制作費用をクラウドファンディングで募っていますので、よろしければぜひ支援をご検討ください。
こうしたタイミングで5月末、IGアリーナがプレオープンしました。私も一般客として申し込みをし、建築的視点で隅々まで見てきました。いいところもあれば、やっぱりおかしいなという点も多々ありました。その本音のレポートは今月のサポートメンバー限定記事で配信する予定ですので、お楽しみに!

IGアリーナ(名古屋市)でのプレオープンイベントを終えて退場する一般客。なぜか大階段を仕切って「密」になるように誘導されていました=5月31日、関口撮影
◎“進次郎米”は手に入りましたか?
連日報道されているコメ問題、いわゆる「令和のコメ騒動」。小泉進次郎農水相が猛スピードで放出する備蓄米は、東海地方でも身近なスーパーで扱われるようになってきました。
この騒動を皆さんはどう見ているか、なメ研のスレッド(サポートメンバー限定掲示板)で意見を募集しています。建設的な議論となるよう、必ず関口がコメントを返しますので、気軽に書き込みをしてください。
コメからできるものといえば、お酒。
昨年の能登半島地震で被災されたにもかかわらず、我々の取材先として、宿泊先として大いにお世話していただいたCRN(中部異業種間リサイクルネットワーク協議会)会長の中根正道さんが、能登町の田んぼで酒米作りから始め、復興の願いを込めた日本酒を商品化しました。その名も「能州(のうしゅう)」。
私もさっそく味わわせてもらったところ、非常に飲みやすいけれど奥深い味に仕上がっていました。なメ研用に1本を確保してありますので、8月下旬に開く総会で希望者に試飲していただこうと思っています。それまで待てない!という方はご相談ください。主な販売場所は金沢市内だそうです。

能登町の中根正道さんが商品化した日本酒「能州(のうしゅう)」。私も自宅の仏壇に供えてから味わいました
ちなみにちょうどいいタイミングというと変ですが、ライターの石黒好美さんからこんな記事も配信されています。飲み過ぎには本当に気を付けましょう…。
というわけで、なメ研としては無事2024年度の決算期(5月)を越せました。おかげさまで運営としては順調ですが、なかなかリアルな交流の場が持てていないのが申し訳なく思います。
今後のあり方を含めて理事中心によく話し合いますので、皆さんからの忌憚のないご意見もお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
代表理事・関口威人(ジャーナリスト)
理事・川柳まさ裕(カメラマン、スタジオアージェント、羽島市議会議員)
理事・三浦マリ(スタジオアージェント)
supported by 図書出版 風媒社
supported by CRN(中部異業種間リサイクルネットワーク協議会)
supported by 株式会社ファーストクリエイト
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