参政党現象と『埼玉クルド人問題』・関口威人の「フリー日和 (⌒∇⌒)□」【特別編】

 批判的に見ていますが、学ぶべきところはある、というお話です。
せきぐち 2025.07.19
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選挙戦も残り2日というタイミングで代表が名古屋入りした参政党の街頭演説会=7月18日、筆者撮影

選挙戦も残り2日というタイミングで代表が名古屋入りした参政党の街頭演説会=7月18日、筆者撮影

 参院選は20日の投開票を残すだけとなりましたが、今回は参政党が台風の目といえる現象になっているのは誰が見ても明らかかと思います。

 最初に言い訳させていただきますと、僕は公示前に愛知選挙区の公開討論会の生配信をやらせてもらった後は、アリーナの連載やトカラ列島の地震、来週からの能登行きなどの対応をずっとやってきました。で、気付いたら「参政党すげーぞ」という話になっていて、自分自身の投票行動を含め、慌てて考え始めているような状態です。

 だから参政党の主張やそれに対するカウンター、ファクトチェックについては皆さんの方がお詳しいかもしれません。

 ただ、争点の一つとなっている外国人政策については、これまで僕なりに災害・多文化共生のNPOのネットワークやウィシュマさんの事件を通じて現場取材をしてきました。

 なので、今回は外国人政策に限り、18日に名古屋で直接聞いた参政党代表・神谷宗幣氏の選挙演説と聴衆の反応、そして外国人についての目線がかぶる『埼玉クルド人問題』(石井孝明著、ハート出版)の内容から、思うところを書かせていただこうと思います。

 ちなみに、参政党については最低限、以下の記事・発信を参考にしました。

 最後の橋本准教授には昨年、「改正入管法施行から半年」のヤフーニュース特集記事で直接取材させてもらいました。

 個人的に左右のバランスが取れた研究者として一目置いて、取材をお願いしました。今でもその見方に変わりはありませんが、今回は参政党の主張と周辺からの攻撃があまりにもひどいのか、完全に吹っ切れて😅闘っておられます。

 そんな状況もある中、でも僕なりのバランス感覚と優柔不断さを前提に以下、よろしければお読みください。

老若男女1800人が演説会場に

 7月18日金曜日の午後1時前。名古屋・栄のど真ん中、久屋大通公園の「希望の広場」は人がぎっしりでした。翌日の中日新聞によれば1800人が集まっていたそうです。

 カラーコーンとバー、一部は工事用の塀で仕切られた演説会場の内側に入るには荷物検査を受ける必要があり、行列ができていました。しかし、僕が入るころには開始時刻の2分前ぐらいになっていたし、「(検査したという証明らしき)シールがもうない」と慌てていたスタッフからリュックの中身はまったく見られずに「入って」と中に促されました。

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