関口威人の「フリー日和 (⌒∇⌒)□」その3・「開業届」を出した意味
前回、新聞社退社の理由(の一つ)を書いてしまったので、その続きをもう少しだけ。
ちょうど最近、コロナ関係で書類をそろえるときに当時の「開業届」を十数年ぶりに引っ張り出しました。
個人事業を始めるにあたり、税務署に届ける書類です。「開業から1カ月以内に出す」ことが法律(所得税法)で定められていますが、罰則がないので出すのが遅れたり、そもそも(長年、個人事業やってるけど)出してないよという人もいたりするとか…。
僕も最初はまったくそんなもの頭になかったのですが、独立以来お世話になっている税理士さんのアドバイスというか指示で、出すことにしました。実務的には、開業届を出すことで「青色申告」ができ、申告作業はめんどくさいのですが税額控除が「白色」に対して非常に大きくなります。そのために戻ってくる還付金の大きさを考えれば、税理士さんに頼むお金が安く思えます。僕にとって税理士さんは「経営アドバイザー」みたいな存在でもあるので、個人事業でも税理士を付けることは、ぜひおすすめしたいです。
一般的な個人事業の開業届
当時の開業届の日付を見直すと、提出が平成20(2008)年9月24日。一方、開業日(開廃業や事務所・事業所の新増設等のあった日)は平成20年8月1日となってました。あれ、やっぱり1カ月過ぎてるじゃん…。まあ、そこは大目に見てください。
古風なライター?としてスタート
開業した「職業」は、これも税理士さんのアドバイスで「文筆業」に。屋号はこの時点では考えてなかった(というか決める意味が分からなかった)ので、空欄。そして「事業の概要」として以下のように書いていました。
雑誌、新聞、書籍等への原稿執筆、編集作業等の請負
今なら「ネットメディア」とか「ウェブ媒体」とかを必ず入れるでしょう。当時もネットの仕事はうっすらと決まっていました。ただ、それがメインの事業になるとはまだ考えられなかったんですね。
実際、個人として最初にまとまったお金をもらってやった仕事は、住宅系のフリーマガジンの記事執筆でした。