永谷正樹の「俺の写真をパクるな!」その10・私ゃ“泥棒ホイホイ”か!? 新たに出現した泥棒との戦いがはじまった!

昨年10月に新たな証拠が見つかった製麺会社との示談交渉は、2月末日になっても何の進展もなし。
また苦し紛れに(?)別の話題を考えて書かねばならないのかと思うとゲンナリする。写真泥棒との戦いは、音を上げた方が負け。いわば消耗戦なのである。ここまで来て、一歩たりとも引くものか。続報が入り次第、ここで報告させていただく。
コタツ記事の「引用」が腹ただしい
さて、私ほどの写真をパクられるプロともなると、Googleの画像検索がルーティンとなる。とは言っても、1ヶ月に1回やるかやらないかくらいのものだが。まぁ、写真泥棒のパトロールと言ってもよいだろう。
いつものように泥棒に大人気の味噌煮込みうどんの写真をGoogleの画像検索で「完全一致」に設定して、検索のウィンドウにドラッグ&ドロップ。すると、その写真が使われているサイトがずらりと並ぶ。
写真撮影を依頼してくれたクライアントが楽天やamazonなどのECサイトに使用しているものもあれば、クライアントから提供された写真で記事を作っているwebメディアもヒットする。ったく、ラクな仕事をしやがって。でも、まぁ、写真をどのように使うかはクライアントに委ねているので文句は言えまい。
いちばん腹が立つのは、クライアントの名前も出さずに名古屋名物である「味噌煮込みうどん」として使用し、写真の下に出典元のリンクを貼る一部のwebメディア。おそらく、クライアントにも使用許可をとっていないと思う。
「使わせていただく」という謙虚な気持ちが伝わってくるのならまだしも、「出典元を明記しているから問題ないでしょ?」という制作側の意図が透けて見える。
これ、著作権者として差止めを請求することはできないのだろうか。正直、クソ面白くない。ここは1つ、日本写真家協会や日本広告写真家協会には頑張ってもらいたい。いずれも私ゃ非会員だけど。
やらかしたときに大切なのは「初動」
ずらりと並んだサイトの中に見たことのないものがあった。それは2022年6月に愛知県内で開催されたイベントを告知する特設サイトのようで、主催は東京に本部がある業界団体だった。具体的にどの業界なのかはここで明かすことはできないが、私よりも著作権法に精通しているのは間違いない。
写真を無断使用していたのは、イベントに足を運んでくれる全国の会員に向けて、名古屋のご当地グルメも楽しんでもらうために作られたであろうページ。コンセプトはすばらしいが、パクった写真を使っちゃダメだろ。
パクられていたのは、毎度お馴染みの味噌煮込みうどんの写真。しかも、ページ内でおすすめの店として紹介されていたのは、写真の味噌煮込みうどんを提供している店、つまり、私のクライアントではなく、ライバル店というオチまでついていた。店にとっては完全にパクられ損である。
それと、あるメディアでの取材時に撮影したあんかけスパゲティーの写真の計2枚。いずれも私の手元にはオリジナルデータがある。
いや、万が一ということもある。念のためにクライアントと取材先に写真を提供したか否かを確認すると、両者とも「提供していない」ということだった。ということは、やりやがったのだ。
無断使用が発覚したその日にメールを送った。なんと、50分後に団体の事務局から返信があった。やらかした場合、何よりも「初動」が大切なのである。すぐに返信してくれるだけで、ある程度は溜飲が下がる。逆に無視し続けたり、素直に謝罪しない場合は怒りが沸々と湧いてくる。それは写真無断使用に限ったことではないだろう。罪を犯したら、すぐに認めて謝罪するのが人の道というものだ。
あまりにも迅速な対応に怒りも鎮火
この団体は迅速に対応した。以下に時系列ごとに書いてみる。