永谷正樹の「俺の写真をパクるな!」その2・泥棒に告ぐ

 フードカメラマン兼ライター(株式会社つむぐ代表)の筆者と “写真泥棒” との戦いの記録です。
なごやメディア研究会 2024.07.13
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写真の無断使用が発覚したらやるべきこと

 前回、写真を無断使用された私がどのような策を講じたのか話が途中で終わってしまっていた。本来であれば、相手方とのやりとりを事細かに伝えたかったし、1人の写真家として伝えるべきだと今も思っている。しかし、前回の記事を書いた後に示談が成立した。そのため、続報を伝えることができなくなってしまった。楽しみにしていた読者の皆様、本当に申し訳ない。

 これまで私が把握しているだけで写真の無断使用は5回。うち2回はあまりにも悪質だったため、なメ研の例会にも来てくださった知財専門の鈴木恵美弁護士に依頼して、現在も示談交渉が続いている。うち3件はすべて私が相手方と直接示談交渉をして解決をした。そこで今回は、示談交渉をどのように進めればよいのかを書こうと思う。

 写真の無断使用の有無は、Googleの画像検索ですぐわかる。写真を提供したクライアントやwebメディア以外にヒットしたサイトが無断使用しているケースが多い。ただ、クライアントがそのサイト、例えばAmazonや楽天などの通販サイトに提供していることもあるので、1つ1つをじっくりと確認する必要がある。

写真泥棒へ送信したメールはこれだ!

 まず、写真を無断使用しているサイトのページのスクリーンショットをとる。これは無断使用の確固たる証拠になるので、絶対にやらねばならない。

 そして、サイトに連絡先や問い合わせがあれば、そこからサイト運営者に連絡を取る。以下は実際に私が写真を無断使用されたサイト運営者に送ったメールだ。

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