関口威人の「フリー日和 (⌒∇⌒)□」その7・僕の政治的スタンスについて
国会では改正入管難民法がぐちゃぐちゃの中で成立し、衆院の解散がごちゃごちゃと議論されています。ひとことで言うと政治の季節ということのようです。なので今回は、普段あえて表に出さない、僕の政治的スタンスについて書いてみようと思います。
…と期待?を持たせつつ結論から書いてしまうと、僕は典型的な無党派です。つまらない結論ですみませんが、まあそうだろうとは思っていただけるでしょう。
「党派」はこだわらないけれど…
ジャーナリズムの教科書とされる『ジャーナリズムの原則』(ビル・コヴァッチ、トム・ローゼンスティール/2002年)によれば、ジャーナリストには「党派からの独立」が求められます。正確には「ジャーナリズムに従事する者はその対象からの独立を維持しなければならない」という原則の一部です。
とはいえ原則はあくまで原則ですし、日本では法律や資格があるわけではないので、実際にはいろんな人がいろんな活動をしています。人だけでなく、新聞社もどんどん特定の党派性に傾いているような気がしますが、そこは全否定するつもりはありません。
ただ、僕自身は家庭環境的にまったく政治色がありませんでしたし、性格的にも優柔不断だし、大学時代は一応、理系(一応というのは謙遜とかではなく、建築学科の意匠系ってホントに理系要素が少なかったから)で、もともと政治には関心が薄い、いわゆるノンポリな学生でした。
それで新聞社に入ってしまったものだから戸惑いはありました。でも地方紙の地方支局レベルだと、党派性や政治的な主義主張よりも、目の前の事件事故や地域の問題を追い掛けるので精いっぱいとなります。
その中で行政と市民、あるいは市民と市民が激しく対立する問題を前にしたとき、どういったスタンスで取材をして書くか、が問われました。
迷った末に「市民」の側に立つ
例えば三重県の四日市支局にいたときは、「公害」の歴史を抱える街だけに、いろんな市民運動が展開されていました。