永谷正樹の「俺の写真をパクるな!」その17・ナガヤ、また裁判を起こすってよ。

製麺会社による写真の無断使用が発覚したのが、2021年12月23日。すでに4年近くの月日が流れてしまった。2021年に生まれた子どもは保育園の年中組となり、当時中学生だった者は大学生に。4年とはそれほど長い時間であることを思い知らされる。
ずっと示談交渉を進めてきたが、先月のニュースレターの原稿を入稿した直後に事態は大きく動いた。ふるさと納税サイトでも無断使用していたことを明らかにするために運営会社と自治体を相手に粘り強く交渉を重ねてきた弁護士がついにサジを投げてしまったのである。
前回のニュースレターでも触れた通り、運営会社が社長名義で自治体の首長宛に情報を開示するよう手紙で要請していたのだが、自治体はそれを無視し、弁護士からの問い合わせに「回答すべきことはない」「侵害があると決まったわけではないし、何もお答えできない」を繰り返すばかりだったという。
たしかに、もうこれ以上、弁護士にやれることはない。となると、裁判で白黒をハッキリさせるしかないという結論に至った。本当は情報を開示しなかった運営会社も自治体もまとめて訴えてやりたいところだが、時間も費用もかかるため、製麺会社のみ提訴することにした。
後ほど訴状の全文を公開するが、その前に4年間にわたる製麺会社との戦いを時系列で振り返ってみたいと思う。