秋のイベント一挙ご紹介/国際芸術祭の裏で/河村さんの告訴【なメール2025年10月号】

 表裏、いろんな動きがあります。
nameken 2025.10.04
誰でも

 ようやく暑さが落ち着き、動きやすい季節になりました。今回は当法人に情報が集まっている秋のイベントをご紹介します。

◎反骨のジャーナリストが名古屋で師弟対談

 まずはジャーナリスティックなトークイベント。一昨年、なメ研例会でも講演していただいた医療記者の岩永直子さんが、読売新聞時代の上司だったノンフィクション作家の清武英利さんと10月27日(月)19時から名古屋で対談します。

 清武さんの新著『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋)の刊行記念で、タイトルは岩永さんが聞かされた清武さんの言葉「心の中にドスを持て!」。骨太なお2人からどんな話が飛び出すか、楽しみです。

 会場の「NAgoyaBOOKCENTER」は、名古屋駅西口の再開発地区に残る昭和なビルの1階を活用した喫茶併設書店。私・関口も7年前の改装直後に取材したことがあり、そのユニークな空間も楽しめると思います。申し込みはPeatixで。一般3000円、図書館員・書店員は1000円、いずれも当日払いです。

トークイベントの会場となる名古屋駅西口地区の「ホリエビル」。改装オープン当時はフリーペーパー専門店で、現在とは若干雰囲気が違っています=2018年、関口撮影

トークイベントの会場となる名古屋駅西口地区の「ホリエビル」。改装オープン当時はフリーペーパー専門店で、現在とは若干雰囲気が違っています=2018年、関口撮影

◎名古屋のアート企画や舞台公演をプロが厳選

 続いてアーティスティックなイベントや公演案内。

 名古屋市の文化芸術振興組織「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ」が、名古屋エリアで鑑賞できる美術、音楽、舞台芸術などの情報を、各分野のプロの「推し=リコメンド」として紹介しています。題して「アトリコナゴヤ(アート・リコメンド・ナゴヤ)」です。

 

 情報があふれ、拡散する中で、プロの視点とナゴヤ文化における位置付けから厳選してまとめたい。そんなコンセプトのもと、なメ研から関口、石黒の両ライターがインタビューや撮影の一部を手伝わせていただきました。

 それぞれの情報に公式サイトや劇場などへのリンクがありますので、ぜひ興味のある公演があれば実際に足をお運びください。

◎国際芸術祭に県のイスラエル連携事業が波紋

 アートといえば、愛知県では3年に一度の国際芸術祭が開かれています。旧トリエンナーレの「あいち2025」です。

 今年は中東出身の芸術監督が「灰と薔薇のあいまに」というテーマを打ち出し、例年以上に世界の紛争や環境問題を意識したメッセージ性の強い作品がそろっています。ハイテクや映像主体の作品より、ローテクで土や石といった素材をそのまま生かした作品も多く、見て回りやすい印象です。

メイン会場の愛知芸術文化センターの吹き抜けに展示されている久保寛子さんの作品。ブルーシートをつなぎ合わせた絵柄には、きのこ雲から難民キャンプ、水害で流される家などがあり、隅々まで見入ってしまう=9月23日、関口撮影

メイン会場の愛知芸術文化センターの吹き抜けに展示されている久保寛子さんの作品。ブルーシートをつなぎ合わせた絵柄には、きのこ雲から難民キャンプ、水害で流される家などがあり、隅々まで見入ってしまう=9月23日、関口撮影

 一方、こうしたメッセージと反するような愛知県の事業が芸術祭内外で問題視されています。私は海外からも情報提供を受け、開幕前から取材を続けて以下の記事を公開しました。

 相変わらず県からは冷酷的な対応をされていますが、他が書かないので私が書いて問題提起するしかありません。今後もタブーを恐れず書き続けたいと思っています。

◎河村氏緊急会見を名古屋で独占生配信

 自民党総裁選もありましたが、ここ数日は元名古屋市長の河村たかし衆院議員の周辺も騒がしくなりました。

 私も「告訴」や「離党」の情報を聞きつけ、東京のヤフー編集部とも連携して河村氏の記者会見を名古屋で完全独占生配信しました。

 内容はなんだかなあ…でしたが、ますます保守化する見通しの国会で埋もれずにいられるでしょうか。今後の動向も名古屋からフォローしていこうと思います。

 引き続き、ご理解、ご支援賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 代表理事・関口威人(ジャーナリスト)

 理事・川柳まさ裕(カメラマン、スタジオアージェント、羽島市議会議員)

 理事・三浦マリ(スタジオアージェント)

 supported by 図書出版 風媒社

 📨 office@nameken.jpn.org

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