能登半島地震「発災から100日」見届けた渾身の写真展【なメール2024年5月号】

岐阜・羽島で19日までやっています。
なごやメディア研究会 2024.05.03
誰でも

 GWも後半に突入しました。サポートメンバー限定の掲示板スレッドでは、GWのおすすめの過ごし方や穴場スポットなどを書き込んでもらっています。

 もし岐阜県方面にお出掛けであれば、羽島市にもぜひお立ち寄りください。なメ研理事の川柳まさ裕カメラマンによる写真展「能登半島地震 発災から100日間の全記録」が開かれています。

能登半島地震の被災地で撮影した膨大な写真の中から30点を厳選した川柳まさ裕カメラマン(本人提供)

能登半島地震の被災地で撮影した膨大な写真の中から30点を厳選した川柳まさ裕カメラマン(本人提供)

 1月の地震発生後から週1回のペースで能登に通い続けた川柳カメラマン。主に輪島市の甚大な被害や安否不明者の捜索現場に密着し、ときに「ファインダーを涙に濡らしながら撮った渾身の30枚」。二度の大病を患ったからこその、写真家としての執念の記録をぜひご覧ください。

「発災から100日」を第一の目標として、桜の咲く季節までシャッターを切り続けた渾身の写真(関口威人撮影)

「発災から100日」を第一の目標として、桜の咲く季節までシャッターを切り続けた渾身の写真(関口威人撮影)

 場所は岐阜県羽島市竹鼻町の「アトリエ浅野モオムギャラリー」。同じ地元在住の浅野モオムさんの「デザイナー画家生活45周年」を記念する常設展示も同時開催中。明日以降の開催日は5/4、5/5、5/6、5/10、5/11、5/12、5/17、5/18、5/19。いずれも午前11時から午後4時まで。問い合わせは浅野モオムさん(電話 090-3405-6309、メール asano.moomu@gmail.com)まで。

◎被災地のボランティア、実際に体験してみると…

 GW中は被災地にこれまで以上のボランティアが訪れています。ただし、ボランティアがどんな手続きを経てどこにどう滞在しているのかなどの詳細はなかなか伝わってきません。その伝わらない理由を含めて、関口が実際にボランティア体験をしてヤフーニュースの記事にまとめました。

 3週間ほど前の状況なので今と違っていることも多いですが、こちらも記録として参考にしていただければ。本ニュースレターのサポートメンバー限定記事には、さらに本音ベースの情報が盛り込まれています。

 関口は伊勢の加藤直人カメラマンとともに4日から再び能登を訪れ、ボランティア活動を含めた被災地の最新の状況を確認してきます。

◎能登復興のキーマンが名古屋で語ったビジョン

 前回のニュースレターでもお知らせした能登復興のキーマン2人を招いた「CRN(中部異業種間リサイクルネットワーク協議会)」の4月度研究会が4月18日に名古屋・栄のナゴヤイノベーターズガレージで開かれました。

復興のキーマンを招いて能登の未来を語るCRN(中部異業種間リサイクルネットワーク協議会)研究会の参加者たち(関口威人撮影)

復興のキーマンを招いて能登の未来を語るCRN(中部異業種間リサイクルネットワーク協議会)研究会の参加者たち(関口威人撮影)

 3年前に東京から珠洲市に移住していた医薬品製造販売会社「アステナホールディングス」社長の岩城慶太郎さんは、発災直後からの安否確認や被災者支援の現実を生々しく語り、「自分の住んでいる地域を含めて手付かずで何も変わっていない場所ばかり。『能登らしい』未来をつくるには時間がかかるが、まずは現地に来て一緒にお酒を飲んで、地域経済を回して」と呼び掛けました。

 和倉温泉の老舗旅館「多田屋」会長の多田邦彦さんはその一つの手段として、愛知から石川までの観光ルートを昇龍の姿に見立てた「昇龍道(ドラゴンルート)」の歴史と今をアピールしました。

 法人会員同士である連携関係から、なメ研メンバーも参加。今後も互いの会員の関心領域に合わせて勉強会を企画することを確認しました。

 なメ研も来月から法人として7年目に入ります。相変わらず至らぬところばかりですが、「名古屋のメディア」をテーマにしたゆるやかな会として何ができるか、何をすべきか。ご提案やご要望があればぜひお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。

 代表理事・関口威人(ジャーナリスト)

 理事・川柳まさ裕(カメラマン、スタジオアージェント、羽島市議会議員)

 理事・三浦マリ(スタジオアージェント)

 supported by 図書出版 風媒社

 📨 office@nameken.jpn.org

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