能登豪雨の被災地に水を届けました【関口威人の災害取材ノート・特別編2】
石川県能登半島の豪雨から1週間が経ちました。
地震と水害の複合災害で、被災者の皆さんのダメージは計り知れないものがあります。
できることは限られますが、ささやかな支援としてこのたび、現地で活動する名古屋の災害救援NPO法人レスキューストックヤード (RSY) の呼び掛けに応じて、なメ研から水をまとめて提供しました。
石川県穴水町のレスキューストックヤードの拠点に届けた10箱の水(9月25日、加藤直人カメラマン撮影)
今回の豪雨で、被災地では再び断水が多くなっています。
RSYは石川県穴水町を拠点に、輪島市や珠洲市を中心とした被災者に水を届けることにしました。その際、運びやすいように2リットル入りペットボトルにそろえたいそうです。
そこで、まず25日に三重県在住の加藤直人カメラマンが6本入りケース10箱(計60本)を穴水町まで配達。
続いて愛知県在住の関口と夏目健司カメラマンが本日28日、追加で20箱(計120本)を届けました。
28日には追加で20箱を届けました(夏目健司カメラマン撮影)
穴水町の拠点には全国から続々と水が集まっていますが、スタッフによれば毎日30-40箱ほどを輪島市などに届けに行く状況で、まだまだ必要があるそうです。
レスキューストックヤードの穴水町の拠点「ボラまち亭」。仮設住宅団地の中にあり、住民の交流スペースになっている(加藤直人カメラマン撮影)
ペットボトルの水を輪島市などに届けに行くためトラックに積み込むスタッフ(加藤直人カメラマン撮影)
加藤カメラマンは26日に輪島市町野町も回り、激しく被災したスーパーなどのある中心部の様子を撮影しました。
輪島市町野町で被災したスーパー(9月26日、加藤直人カメラマン撮影)
町野町の中心部に流れ着いた流木(9月26日、加藤直人カメラマン撮影)
関口と夏目カメラマンは28日に輪島市の久手川町などを回りました。
この地域では地元の中学3年生、喜三翼音さんらの行方が依然として分からず、親類や消防、警察などによる捜索が続いています。
豪雨で複数の家屋が流された輪島市久手川町。これまでアスファルトの道路だったところが川のようになってしまったという(9月28日、関口威人撮影)
氾濫した川の下流で捜索活動を続ける消防隊員ら(9月28日、関口威人撮影)
現場近くの住民は翼音さんの無事を案じながら、「地震の被害に耐えてきたのに、それ以上にひどいことになってしまった。断水や停電が続き、情報もなかなか入ってこないので、どうしたらいいか分からない」と嘆いていました。
今後もささやかながら取材と支援を兼ねた活動をして参ります。一層のご理解、ご協力をいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
※最後までお読みいただき、ありがとうございました。本記事・写真の無断転載、公開はしないよう、お願いいたします。
関口威人(せきぐち・たけと) ジャーナリスト、なメ研代表理事。想像以上の被害に言葉をなくしましたが、前を向いて書いていきます。 📨 sekiguchitaketo@newzdrive.com
すでに登録済みの方は こちら